朦朧日記

眇めに語る些事の重箱

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

顔なじみゆえ?

煙草を買うために3、4日おきくらいの間隔でコンビニに 行っている。 行く時間帯はだいたい同じなので、一度に2箱づつ買っていたら、 銘柄を言い終わらないうちに、二つ出してくれる。 このところ、ドーナッツも併せて買っていたら、二つだしてくれてしま…

ダブルロール

そうめんの木箱なんかにペンキをぬって盆代わりにつかったり、 たまに、かたい紙箱にも塗って模様をつけたりするのに、 おもに絵筆と工作用の刷毛を使っている。 だいぶいかれてきたが、ざらざらした刷毛目が残るのはきらいじゃないので しつこく使いつづけ…

わけあり緑

我が家は山の斜面にしがみつくように建っている。 日中だいたいは薄暗い家なのだが 窓外の眺めは空中に浮かんでいるように錯覚できる。 道向こうは竹薮と樫や樟なんかの常緑の樹木が 入り混じって茂っている斜面の続きなので 春になると新芽が生えつつ、落葉…

本日のラッキー

夜ふかしして小腹がへって、 かぼちゃを蒸かしてつぶして牛乳でのばしてスープを作った。 ぶどうパンにバターをのせて一緒に食べたいが、ないのでがまん。 取りわけ匙で「でっかいひとくち」をやってみる。 熱いので、意気ごんだ割にいつもの「ひとくち」だ…

くんくん、どきどき

若いころ住んでた家の近所に美大があったので、 ごみ捨て場から樟の木っ端を拾ってきて、ちいさく切り分けて使った。 とくに目的はないが手の形を削り出してみたら、意外に首尾よくできたので 次もうまく行くかな、その次はどうかな、と試すようにいくつも作…

うらしまカップ

びっくりするほど冷めるの早いわよ、そう言われたが、貰った。 コーヒーを飲んでみて、確かに早かった。 甘酒ならばもったりと熱がこもるゆえ、 どちらかといえば猫舌にとっては 適温が早くやってくるのは、かえって喜ばしい。 レンズに蓋をして 「さて、ひ…

密命バレンタインデイ

友人から小包が届いた。 指令書とともに「飴ちゃん」が同封されていた。 指令の詳細は機密にかかわるので省略。 これは遂行報告書に添付した画像である。

あのときはごめんね

昔々、星の観察というポピュラーな宿題を子が渋るので 一緒に夜空を見てみたら、星座早見表の図と同じに結べなかった。 わたくしが育ったのは貧弱な夜空の土地だったせいか 星の数が多すぎて迷った。 子が一心に、図と実際を対応させようと 懐中電灯を手に冷…

座敷のアントワネット

「パンがなければお菓子を食べればいいじゃないの」の 「お菓子」にあたるパンが焦げたのである。 昼なのである。 夕餉にはまだ間が遠いのである。 炊きたてご飯は家族で食卓を囲むときが、いいのである。 焦げたパンは固いのである。 顎の丈夫なドイツ人の…

大人の火遊び

ガラス棒をガストーチで焙って 何か作ることを覚えたてのころ 緊張と愉快を行きつ戻りつしながら、作った。 慌てたりうろたえたり、せわしい思いをした。 堡塁は紙粘土を使った。 くりぬいた窓には和紙を貼った。 五ワットの電球を仕込んだ。 おもちゃみたい…

無理は承知

花野菜を茹でて、ひらめいた。 枯山水。 なんちゃって、などとシャッター切っていると ご飯まだ、と、子が起きてきた。 朝餉のしたくが、うっちゃりだった。 今日は月曜日。

男前かもしれない

体験陶芸で作った。 陶土を麺棒でのして六枚の板にしておいて 水で溶いた陶土で貼り合わせて作るのだが 切り方がぞんざいなのと、迂闊にいじるのとで 出来上がりはいびつだ。 いびつなりに立ちあがったところが つくだ煮などの食品を守り且つ、 その他の保存…

なんだか違う

出歩くよりも家の中にいるのを好むが それでもたまに、その辺をぶらぶらしてくることがある。 少し歩くと別荘地に出る。 何年も人の気配のない小ぢんまりした平屋や 生い茂っては枯れる、をのんびり繰り返しているような空き地を回ったり 陽の射さない裏道を…

掘り出しもの

別々の知人からもらった。 どちらも、我が家を訪ねがてら たまたま立ち寄った、とある河原の草地になった土手に うずもれているのに気がついて 何となくほじくり出してみたものだそうだ。 こういうの好きでしょう、と、ほじくりたてをくれた。