朦朧日記

眇めに語る些事の重箱

大人の火遊び

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ガラス棒をガストーチで焙って 何か作ることを覚えたてのころ

緊張と愉快を行きつ戻りつしながら、作った。

慌てたりうろたえたり、せわしい思いをした。

  

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堡塁は紙粘土を使った。

くりぬいた窓には和紙を貼った。

五ワットの電球を仕込んだ。

おもちゃみたいだが、意外に丈夫だ。

 二十年以上、夜の標を務めている。

火遊びは火遊びのまま、好奇心をちょろりと焙っただけ

斑点のついたガラス玉を作るくらいで

技への探求心には点火しなかった。