朦朧日記

眇めに語る些事の重箱

座敷のアントワネット

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「パンがなければお菓子を食べればいいじゃないの」の

「お菓子」にあたるパンが焦げたのである。

昼なのである。

夕餉にはまだ間が遠いのである。

炊きたてご飯は家族で食卓を囲むときが、いいのである。

焦げたパンは固いのである。

顎の丈夫なドイツ人の霊でも降ろして、かじりたいのである。

日本のパッとしない土地のはずれに、

ドイツの幽霊がさまよっているわけないのである。

写真なんか撮っていて冷めた焦げパンはさらに固いのである。