朦朧日記

眇めに語る些事の重箱

ギラギラ迫る

f:id:kirin1117:20160715090436j:plain

好きなかたちは身近に置いて眺めたい。

買ったり拾ったり貰ったり、

その時々の感慨や派生する記憶をたぐっては放す。

わたくしの母も、こけしや細かな人形や旅の思い出を

細い木枠で囲いガラスをはめたケースに、ぎっしり飾っている。

ひとつひとつは懐かしく、わたくしが幼い頃に感じた慕わしさを呼び起こすが

全体的には犇めく塊として箪笥の上に君臨している。

時折、わたくし自身のお飾りの一群が祭壇のようにみえる。

自分のぬけがらというか、すでに遺品のように思える。

生々しい欲求の痕跡のような気がして、

かえって「今この時」が身を流れて過ぎていく水圧のようなものを思う。

 

おでかけの味

f:id:kirin1117:20160707085312j:plain

直径30cmを四分割、二つ折りで齧る。

ところどころのアンチョビが喉の奥が痛いほど塩辛く

トマトソースの甘酸っぱさが際立って、山あり谷ありのお食事。

それと、活火山のようにおしゃべり。

 

f:id:kirin1117:20160707085411j:plain

よそゆきのお水もごくごく飲んだ。

満足。

        f:id:kirin1117:20160707090521j:plain

おでかけしたのは、こんなところ。

実はうきうきしている

 

f:id:kirin1117:20160629074504j:plain

雨音がやんだ。

鳥が鳴きかわしている。

ほの暗い台所で聞いている。

時折、表を車が通る。

しぶきを巻きながら回転している車輪の音がする。

再び雨音が聞こえてくるまで、じっとしていたい。

猫にはわからない

f:id:kirin1117:20160626123200j:plain

 日あたりの加減を気にしないような蔓草でも

まったく日陰ではあんまりなので、ひっそりと日光浴ついでに記念写真。

我が家には、長いものやぺらぺらしたものを見ると

齧らずには居れない猫がいる。                                                

            f:id:kirin1117:20160627041429j:plain

普段はものに紛らせて、猫の目から秘匿している。