朦朧日記

眇めに語る些事の重箱

みそべらは招く

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母の小宇宙、台所。

機能的でも洗練されてもいない。

 

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うっかり繊細な一面を見せながら

おおむね鷹揚で、いささか野放図な秩序を持つ。

  

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時に微妙な均衡で、厨としての機構を 維持し存在する。

あ、木蓋、落っこちそう。

 

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 傍らには白い扉の冷ややかな

パンドラの匣を侍らせているのだが

 開けるの怖いから、お漬物出してとか言わないで。